はじめに
本記事でのLLMOは、Large Language Model Optimization(大規模言語モデル最適化)の略で、ChatGPT/Gemini/Perplexity/GoogleのAI概要などの生成AIに 正しく読み取られ、引用されやすいよう 文章やページ構造を整える 方法 を指します。
万能の魔法ではありません。
成果は状況により変わるため、効果が出やすいコツを試し、計測し、必要に応じて改善する 前提で運用します。
「検索で見つけてもらう」だけじゃ足りない時代。
ChatGPTをはじめ、ClaudeやPerplexityやGeminiなどのツールが普及したことで、今、AIが要約して答える場面が増えています。
ググる時代からAIに聞く時代へ。
そして、Googleの検索においても、『AIによる概要((AI Overview)』が検索画面の上位に表示されるようになってきました。
そこで注目されているのが LLMO。
この記事では、SEOとの違い/やる価値/最初の一歩を、アイテスプラスの実験例と一緒に紹介します。
キャンプ場でひらめいた話(読書メモ)
先日、キャンプ中に珍しく本を読んでいました。
ヒントをくれたのが 『AIと共存する時代の 数学脳 10歳から身につけるビジネススキル』(福山誠一郎/KADOKAWA)。
「じゃあ、AI秘書のサラ(ChatGPT)にいろいろ質問しながら“AIに読みやすい文章構造”を実験してみよう」と思い立ち、本記事の LLMO 検証につながりました。
AI時代の情報発信:LLMOって何?実験してみた話
LLMOとは?SEOとの違いをざっくり
- SEO対策:検索エンジンの順位を上げる工夫(手法)(従来の対策)
- LLMO対策:生成AIが要約・回答を作るときに、拾われやすく誤解されにくい形に整える工夫(手法)
目的は同じ「見つけてもらう」でも、まず読むのが“AI”になりつつあるのがポイント!!
なぜ今、LLMOが必要?
- ユーザーは「調べる」より「すぐ答えを知りたい」
- AIはQ&A・箇条書き・数値が大好物(要約しやすいから)
- 一次情報(体験・写真・実測値)が入っているほど信頼されやすい
まずやること(やったこと)(超実務)
FAQを作る/強化する(運用:2025年6月30日〜)
- 利用者の言葉で質問を書く
- 疑問形 → 結論 → 根拠の順で短く
- 例:
Q: 50代や60代でも、ついていけますか?
A:はい、大丈夫です。
実際に、50代・60代の方の受講がとても多くいらっしゃいます。
お一人おひとりのペースに合わせて丁寧に進めますので、安心してご参加ください。
FAQページに構造化データ(JSON-LD)を入れる(運用:2025年6月30日〜)
- JSON-LDとは、検索エンジンやAIが読み取りやすい形式で構造化されたデータのことです。
- AIはここを直接読むことが多い
- 検索やAIが質問と答えを正確に理解しやすい
- リッチリザルト(拡張表示)が出やすくなる(保証ではない)
- (今回は)プラグインUltimate FAQ で自動出力されていた。
プラグインUltimate FAQ で自動出力されているのを知らず、生成AI(Claude)で作成し、配置しました。
リッチリザルトで確認すると重複によるエラーでした。
生成AIで設定したものを削除したら直りました。
自動でできるのも良し悪しですねwww


見出しと内部リンクを整理(運用:2025年6月30日〜)
- 見出しは日本語で意味が伝わる形に
- 関連ページへ自然言語のアンカー(例:「よくある質問をチェック」)
アイテスプラスの実験:よくある質問ページを実装
今までの検索は、一般的にはキーワード(『アイテスプラス 名古屋』(SEO対策))で行いますが、今回はLLMO重視なのでAIに聞くような感じで(2点:『アイテスプラスについて教えて』、『アイテスプラスってどんなとこ』)検索しています。
それぞれのAIの簡単に特徴づけると:
ChatGPT:万能(幅広く対応)
Claude:長文(大容量処理)
Perplexity:検索(リアルタイム情報)
Gemini:整理(Google連携知識)
以下のスクショのギャラリーは以下の順番で載せています
- Google(AI Overviewも含め)で『アイテスプラスについて教えて』
- Google(AI Overviewも含め)で『アイテスプラスってどんなとこ』
- AI(ChatGPT)で『アイテスプラスについて教えて』
- AI(ChatGPT)で『アイテスプラスってどんなとこ』
- AI(Claude)で『アイテスプラスについて教えて』
- AI(Claude)で『アイテスプラスってどんなとこ』
- AI(Perplexity)で『アイテスプラスについて教えて』
- AI(Perplexity)で『アイテスプラスってどんなとこ』
- AI(Gemini)で『アイテスプラスについて教えて』
- AI(Gemini)で『アイテスプラスってどんなとこ』
まずは実装してすぐの結果










約1ヶ月後の結果










実験レポ:LLMOを始めて1か月──大きな変化は…まだナシ。でも無駄ではない。
今回、「アイテスプラスについて教えて」「アイテスプラスってどんなとこ」という“会話系クエリ”で、Google・ChatGPT・Claude・Perplexity・Gemini を同条件で検証しました。
実験開始から1か月が経過しましたが、引用される頻度や表示順位に大きな変化は見られませんでした。
これは失敗ではなく、LLMOが即効性のテクニックではないことの証拠でもあります。生成AIは、クロール/要約の更新タイミングや他サイトの情報量に影響されるため、小さな改善は反映までに時間がかかることがあります。
よくある誤解
- × LLMOをやればAIトップに必ず出る
- ○ 採用“されやすく”する下地を作る取り組みです。(結果は変動します)
今回わかったこと(3つ)
- “会話調の質問”だけでは差が出にくい。「公式情報を優先して」など出典指定を加えないと引用が安定しない。
- FAQ整備だけではインパクトが弱い。 併せて組織情報(住所・年数・サービス)を明確に出す必要がある。
- 計測の継続が必須です。 同じ条件・同じ時間帯でのスクショ蓄積が、変化の有無を判断する唯一の材料。
次の一歩(検証の“聞き方”を変える)
- 出典要求つき:
「アイテスプラスってどんなところ?根拠URLも必ず挙げてください」 - FAQ指定:
「公式FAQを根拠に、要点を3行で。URLも。」 - エンティティ強化を見る:
「名古屋のパソコン教室アイテスプラスの住所・創業年・主なサービスは?情報源URLつきで」 - 比較で引かせる:
「アイテスプラスと同エリアの教室の違いを3点。引用URL必須」 - ブランド別表記ゆれ:
「アイテスプラス / ites+ / アイテスプラス+School は同一?根拠URLは?」
併せてサイト側でやること(ミニ改修)
これらも継続的に実験はしていきます。
結果はまたブログなどにしたいと思います。
- About/会社情報を更新:住所・沿革・代表・サービスを箇条書き+数値で。
Organization/LocalBusiness の JSON-LDに(実装:2025/08/22)name/alternateName/sameAs/url/address
を明記。- FAQページへの内部リンクを主要ページ下部に統一(「よくある質問を見る」)。
- 既存記事の末尾に 「よくある質問」3問を追記
- 冒頭100〜160字で要点を自然文に(メタディスクリプション的)
- 重要段落は結論 → 根拠の順で書く(倒置しない)
まとめ
- LLMOは“今効きやすい型を試して、AIに読みやすく・誤解されにくく整え、記録しながら磨く”取り組みです。
- 1か月で動かないのは珍しくない。検証の聞き方を変えつつ、2〜3か月スパンで追いかける。
- FAQ・構造化・内部リンクという地味だけど効く基本からでOK
- 実験の経過は、今後もブログで随時レポートします。
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