思考のプロセスを残す。Obsidian × Claude Codeで外部脳を育てる話・前編

もくじ

はじめに

前回のブログで「AIを自己紹介なしで使う」話を書いた。

あのブログは、初めて新しいAIを使う時の話

もちろん相手(AI)は自分のことを全く知らない。
そこでまた自己紹介をゼロからしないといけないのか。。
面倒だ。

でも、あることをすればいきなり60%くらいは僕のことをわかってくれる状態にできる——
それがあのブログの内容だった。

毎回自己紹介しなくていい。
それだけでだいぶ楽になる。

でも、誤解してほしくないのは——
これは最初の1回だけだ。

それ以降は、60%からスタートして会話を重ねながら徐々に仲良くなっていく。
覚えてもらいながら、いい関係性を育てていく。

でも、気づいてしまった。

チャットを閉じると、きれいさっぱり消える。

僕のことは覚えてる。
でも、「今日話した内容」は覚えてない。

チャットを閉じなければいい
そう思って、1つのチャットをずっと使い続けることにした。

それである程度はカバーできた。
でも今度は別の問題が出てきた。

チャットが長くなると、表示がとにかく遅い。

返答に時間がかかる。
スクロールもおぼつかない。
「忘れられるのが嫌」VS「動作が重い」の板挟みww

どっちも辛い。

そこで考えた。

チャットがある程度長くなったら、今までのやりとりをAIにまとめて(プロンプトに)書いてもらい、それを新しいチャットに貼り付けてそこからスタートするということを考えた。。。
まぁ、これもざっくりした引き継ぎなんでもちろん落ちてることが多数。。。。

そこで、チャットの内容を、どこかに保存できないか。
閉じても消えないように。

それが今回の実験のスタート地点。

友人の一言がきっかけだった

「最近Obsidianを使い始めたんだよね」

友人からそう聞いたとき、正直「なにそれ?」だった。

Obsidian——まったく知らなかった。

でも好奇心旺盛なB型気質がここで発動するww

とりあえず調べてみた。

調べてみたら、沼だったw

まずはどんなアプリなのか。
YouTube・noteでひたすら調べた。

参考にしたもの(Claude Codeや外部脳化に関するものが多いw)👇

調べて最初に分かったのは——

Obsidianは、メモアプリだ。

メモ。。
僕にとってメモはかなり身近なテーマだった。

そもそもObsidianって何?

Obsidianは、ローカル(自分のパソコン内)保存のメモアプリ。

特徴は3つ。

①ローカル保存
データが自分のPC内に保存される。
クラウド依存じゃない安心感がある。

②Markdown記法
シンプルなテキストで書ける。
Notionみたいにリッチじゃないけど、それがいい。

③リンク機能・グラフビュー
ノート同士をつなげられる。
思考が「網目」になっていく感覚がある。

最初、一つ引っかかった。

「なんでいまさらローカル?」

クラウドが当たり前の時代に逆行してない?
iPhoneから見れないじゃん!

でも答えはすぐわかった。
ローカルだからこそ、設定ゼロでClaude Codeが直接読み書きできる。
クラウドサービスはAPIキーや認証設定が必要で、つなぐのに一手間かかる。

ローカル保存は弱点じゃなく、AIとの連携を考えたら武器だった。

僕のメモ遍歴ww

メモといえば——僕にも長い歴史がある。

ちなみに、僕がメモで1番使うのはパスワード管理だ。
IDとパスワード、サービスごとに書き込んでる。
「あれ、このサービスのパスワード何だっけ」が一番困るやつ。
それをずっとメモで管理してきた。

もちろん検索できるメモでないと、使わない。

①純正メモ(iCloud)

iPhoneを使い始めたときから自然に使い始めた。
MacとiCloudで同期できて便利。
アイデアもパスワードも何でも放り込んでた。

②Evernote

“第2の脳”というコピーに惹かれて本格導入。
Scansnapとの連携にハマる。
名刺管理・本の自炊・どんどん蓄積してた。
iPhone・MacBook Pro・iMac・Androidで同期できて最高だった。

でも…度重なる改悪で離れることに。

  • デバイス制限(無料は2台まで)→ 致命的
  • ノートブック・ノート数の制限 → 溜め込んでた人ほどダメージ大
  • 大幅な料金改定→さらに値上げ → 「もう無理」

③Google Keep

メインじゃないけど、文字起こしが便利で併用してた。

④Notion

Evernoteからパスワード管理をデータ移行。
データベース作りにハマる。

パスワード管理・映画のログ・ブログ素材集め(これはAIが自動でやってくれてる)は今でも現役。
ただ、授業ログの記録だけは続かなかった。

その理由と解決策はこちら

⑤Obsidian

そしてここにたどり着いた。

そして、ある事実を知る。

調べていくうちに分かったことがある。

ObsidianはAIの外部脳として使える。

しかもClaude Codeなら、ObsidianのノートをAIが直接読み書きできる。

これは——やるしかない。

外部脳化

その時、2つの言葉が頭に刺さった。

自分の脳は1つしかない。
でも、もう1つ作れたらどうなる?

コピーロボット、です。
パーマンの、あれ(笑)。

僕の代わりに作業してくれる存在。
それを作れるかもしれない——そう思った瞬間、一気にテンションが上がったww

思考のプロセス化

中学生のころ、こんなことを教えてもらったのをふと思い出した。
テストで間違えた問題は、なぜ間違えたのかを考えながら残しておく。

答えだけ書き直してもダメ。
「なぜこの解き方を選んだのか」「どこでミスしたのか」を残しておくことで、次に活きる。

それをAI×Obsidianでやりたい、と思った。

正解だけじゃなく——

  • なんで間違えたのか?
  • どういう流れでこの判断をしたのか?
  • どこでミスが生まれたのか?

1日1日の「考えたこと」を残していく。
思考そのものが、資産になる

ほんとに僕の分身ができるのか——壮大な実験、始まりますww

ObsidianとClaude Codeの連携

なぜClaude Codeなのか。

Claude Codeはローカルファイルに直接触れるから。
ObsidianのVault(フォルダ)をそのまま読み書きできる。
——これは実際に使ってみてわかったことだ。

ChatGPTやGeminiのチャット画面では、ローカルファイルへの直接アクセスはできない。
OpenAIにもCodexというCLI(ターミナルで操作するツール)、GoogleにもAntigravity(旧Gemini CLI)というツールがあり、同じようなことはできる。

ただ、以前HTMLを作ってもらったときにClaude Codeの優秀さは知っていたし、周りでもChatGPTからClaudeへの移行が進んでいた。

だから迷わずClaude Codeを選んだ。

▼ 質問するとき——こんなイメージで動いている(ゼロ説明で的確な回答)

【i.tes+】:「これどう思う?」
  ↓
【Claude Code】:「ちょっと待って、ノート確認するね」
  ↓
【Obsidian(外部脳)】:参照
・過去のやりとり
・思考プロセス
・ルール・フォーマット
・キャラ設定(サラ・ニコ・エマ)
  ↓
【Claude Code】:「わかった。こういうことだよね」

そして、やりとりが終わったら——

▼ 会話が終わったら——こんなイメージで保存される

【Claude Code】:「今日の内容まとめておくね」
  ↓
【Obsidian(外部脳)】:自動保存
・今日の思考プロセス
・解決した問題と方法
・アップデートされたルール
  ↓
次回また参照できる

使うたびに賢くなる。
外部脳は、育てるものだ。

設定手順

やると決めたので、まずはインストールしてみた。

①Obsidianをインストール

obsidian.mdのトップページ。「Sharpen your thinking.」の見出しの下に、macOS版のダウンロードボタンがある。

公式サイトからダウンロード。
起動したらVault(保存フォルダ)を作成する。

初回起動時の画面。「保管庫を新規作成する」を選んで、名前とロケーションを決めるだけ。「Obsidian Syncから保管庫を開く」は有料の公式同期サービスなので、Dropbox派のここでは選ばない。

②Dropboxで同期する(iPhone連携)

ローカル保存のObsidianをiPhoneでも使うには、Dropboxを経由する。

アイテスプラスの構成図

Mac ローカル
 ↕ シンボリックリンク(高速・タイムラグ最小化)
Dropbox(ハブ)
 ↕ Remotely Save プラグイン
iPhone

Dropboxがど真ん中のハブ。
MacはシンボリックリンクでDropboxに直結。
iPhoneはRemotely SaveプラグインでDropboxと連携。

Remotely Saveプラグインの設定手順

200万件超ダウンロードされている定番プラグイン。設定→コミュニティプラグイン→閲覧から「Remotely Save」で検索すればすぐ出てくる。

ObsidianのコミュニティプラグインからRemotely Saveを検索してインストール。

「Choose A Remote Service」でDropboxを選択したところ。あとは画面の指示に沿ってAuth(認証)ボタンを押すだけ。

DropboxアカウントとObsidianを連携する。
同期完了したら、iPhoneのObsidianアプリからも同じノートが見れる。

参考にした動画はこちら👇

③Claude Codeをインストール

インストールが成功し、claude --versionでバージョン番号(2.1.201)が表示されたところ。うちの古いMacBookProではNode.js未インストール→Homebrewでのビルド失敗→公式インストーラーで解決、という遠回りをしたが、ここではシンプルに1行で済む。

ターミナルからインストールする。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

④MCPでObsidianと連携する

MCP(Model Context Protocol)を使って、
Claude CodeがObsidianのVaultを直接読み書きできるようにする。

claude mcp list✔ Connectedと表示されれば連携完了。これでClaude CodeがVault内のファイルを直接読み書きできるようになる。
「Obsidianの◯◯を読んで要約して」と頼むと、Claude Codeが自分でVault内を探しにいき(Called obsidian-brain)、見つけたファイルを読んで返事をしてくれる。人間がパスを指定しなくても、ちゃんと自力でたどり着くのが地味にすごい。

使ってみた感想

実際につないでみたら——思ってた以上だった。

前のチャットの続きを、AIが勝手に把握してる。
自己紹介ゼロで作業が始まる。
この感覚、一度やったら戻れない。

詳しくは後編で書く。

後編予告

前編はここまで。

インストールできた。
Dropboxで同期できた。
Claude CodeとObsidianがつながった。

次は使い方と感想

後編「外部脳は、育てるものだ」では、
実際にどう使っているかを紹介します。

⚠️ あくまでも自己責任でw

この記事の内容は僕自身が試したことをまとめたもの。
完璧な方法ではないし、まだ実験中。

「やってみたい!」と思ったら、バックアップを取ってから試してください。
何かあっても責任は持てませんが、一緒に実験しましょうww

この記事はシリーズ前編です。
後編:「外部脳は、育てるものだ」〜実際に使ってみたら人生変わった件〜

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