ホームページ診断ツールをアップデートしました。LLMOにSEOとMEOを足したら、同じサイトは何点になったか

前回の記事の最後に、1つだけ宿題を残していました。
新しく作り直した LLMO 診断ツールで自社サイトを診断していく中で、6つの評価項目のうち「AI に引用されやすいか」という項目だけが、2026年7月18日の90点から、7月21日には78点まで下がっていたという話です。

理由の見当はついているとお伝えしつつ、その理由はまだ書かないままにしていました。
実際に手を入れて、どこまで数字が変わるかを確認してから、答え合わせをしたいと思っていたからです。

今回は、まずこの宿題から片づけていきたいと思います。

もくじ

宿題の答え合わせ

「AI に引用されやすいか」という項目は、7月21日に78点まで下がったあと、8月に入ってもしばらく78点のまま動いていませんでした。
理由は、大きく2つありました。

1つは、サイトの H1(見出しタグ)が、テキストではなくロゴ画像だけになっていたことです。
人の目で見ればロゴから会社名は分かりますが、AI が読み取るのは基本的にテキストです。
画像だけの H1 では、そのページが何のページなのか、AI にはうまく伝わっていなかったことになります。

<h1 class="c-headLogo -img">
  <a href="https://www.ites-plus.com/" title="i.tes+" class="c-headLogo__link" rel="home">
    <img width="400" height="400" src="https://www.ites-plus.com/wp-content/uploads/2021/05/iteslogo_c_tel.png" alt="i.tes+" class="c-headLogo__img -top">
  </a>
</h1>
<h1 class="c-headLogo -img">
  <span style="position:absolute;width:1px;height:1px;overflow:hidden;clip:rect(0,0,0,0);white-space:nowrap;">i.tes+【アイテスプラス】|名古屋市南区の"駆け込み寺"的なITアシストショップ</span>
  <a href="https://www.ites-plus.com/" title="i.tes+【アイテスプラス】" class="c-headLogo__link" rel="home">
    <img width="400" height="400" src="https://www.ites-plus.com/wp-content/uploads/2021/05/iteslogo_c_tel.png" alt="i.tes+【アイテスプラス】" class="c-headLogo__img -top">
  </a>
</h1>

もう1つは、下層の固定ページの多くで、meta description(ページの説明文)が設定されていなかったことです。

この2つを直したところ、2026年8月19日の診断で、この項目のスコアは88点まで戻りました。

ここで1つ、正直にお断りしておきたいことがあります。
この88点は、まだ LLMO を単体で採点していた頃の物差し(旧バージョンで測った数字です。

これからお話しする今日の数字は、LLMO に SEO と MEO を統合した新しい物差しで測ったものです。
物差しそのものが違うので、「78点→88点」という書き方はできても、この88点と今日の LLMO の数字を並べて比較することはできません。

数字を追いかけるほど、どの物差しで測ったかを毎回書き添えないといけないな、と実感しています。

なぜ LLMO だけでは足りないと思ったか

AI に自社のことを正しく理解してもらうための準備が、LLMO です。
ただ、LLMO を整えても、それだけでは足りないと感じる場面がありました。

たとえば検索エンジンで見つけてもらえるかどうかは SEO の話ですし、Google マップで見つけてもらえるかどうかは MEO の話です。
AI に読まれる準備ができていても、そもそも検索結果に出てこなければ意味がありませんし、近くのお店を探している人に Google マップ上で見つけてもらえなければ、それも意味がありません

AI・検索・地図という3つの入り口は、それぞれ別の物差しで測る必要があると考えました。
そこで今回、LLMO の診断ツールに SEO と MEO の視点を足して、1つのツールにまとめることにしました。

ただし、3つを足して1つの総合点にする、ということはしていません。
点数を足して平均を取ってしまうと、たとえば LLMO が高くて SEO が低いサイトも、LLMO と SEO がどちらも平均的なサイトも、同じような総合点になってしまいます。
それでは、どこが強くてどこが弱いのかが、かえって見えなくなってしまいます。

だから今回は、LLMO・SEO・MEO を、それぞれ別の点数のまま並べて出す形にしました。

統合したら、見ていなかったものが見つかりました

3つの視点を1つのツールにまとめる作業をしている中で、正直かなり驚いた発見がありました。

自社サイトのトップページが、sitemap.xml(サイトの構成を検索エンジンなどに伝えるファイル)の中身に載っていなかったのです。

sitemap.xml 自体は、以前からきちんと設置されていました。
ただ、固定ページの一覧を扱う page-sitemap.xml という部分に、なぜかトップページだけが含まれていなかったのです。
36件のページが並んでいる中に、肝心のトップページが1件も入っていませんでした。

診断ツールは、この一覧をもとに診断対象のページを決めていました。
つまり、一覧にトップページが載っていなければ、トップページはそもそも診断の対象になりません。

調べてみると、2026年6月19日から8月19日までのおよそ2か月間、実施したすべての診断で、トップページが一度も対象に入っていなかったことが分かりました。

さらに重なりが悪いことに、ちょうど同じ時期、固定ページ全体のタイトル表記を統一する作業を進めていました。
固定ページ36件はすべて新しい表記に揃ったのに、トップページだけ古い表記のまま残っていました。

そしてその見落としに、私自身も、診断ツールも、2か月間気づかないままでした。
本来、人の目で見落としがあっても、診断がそれを拾ってくれるはずでした。
ですが、そのページ自体が診断の対象から漏れていたため、見落としをチェックする仕組みそのものが働いていなかった、ということになります。

今は、sitemap.xml に載っていてもいなくても、トップページは必ず診断対象に加えるよう、ツール側のルールを直しました。

クチコミにも、同じような見落としがありました

見つかったのは、トップページの話だけではありません。
自社サイトのトップページには、Google のクチコミが表示されています。
人の目で見れば、ふつうに表示されているように見えます。

ですが、この部分は外部のウィジェットを使って表示する仕組みになっていました。

人が見たときだけ中身が現れる作りで、AI がページを読み込む段階ではまだ空っぽの状態だったのです。

人の画面には表示されるのに、AI クローラーが読み込む生の HTML の中には、クチコミの中身が入っていない状態だったのです。
つまりこれも、人には見えているのに、AI からは見えていないページでした。

正直に書くと、この状態を正しく判定できるまでに、AI秘書のエマも何度か間違えています。
2026年7月18日、8月1日、8月21日と、3回にわたって「表示されていない」「0件」と判定してしまい、そのたびに実際のブラウザで確認すると、クチコミはふつうに表示されていました。

人の目に見えるかどうかと、AI が読み込む生の HTML に入っているかどうかは、別の話です。
この2つを混同したまま確認していたことが、同じ間違いを繰り返した原因だったと思います。

2026年8月21日に、この部分を自前の表示に切り替えました。
今は生の HTML に直接書き出されていて、2026年8月23日の診断でも、クチコミ25件・平均5.0が正しく読み込まれていることを確認できています。

Review・AggregateRating という構造化データも実装しました。
ただ、構造化データにクチコミを足したからといって、検索結果にクチコミの星マークが表示されるわけではありません。
Google のルール上、自分のサイトで集めたクチコミは、この星マーク表示の対象から外れることになっているためです。

それでも、AI に向けての情報としては意味があると考えています。

もう1つ、前回の記事の冒頭でご紹介した話とつながる発見もありました。
前回、Gemini が自社を「滋賀県甲賀市の会社」と誤認した原因は、「甲賀映像祭2023」という受賞歴の記載だとお伝えしました。

今回あらためて確認すると、この受賞歴が生の HTML に書かれているのは、/about/ ページ1件だけでした。
フッターには全36ページに表示されているのですが、フッターは JavaScript で描画されているため、AI からは読めない状態になっています。

誤認の原因になった記載はほとんど見えなくなっていましたが、同時に、実績としてもほとんど届かなくなっていた、ということになります。

作ったツール自体にも、穴がありました

今回、LLMO・SEO・MEO を統合したツールで、初めて本番のデータを使って診断を動かしてみました。
結果は LLMO 82点・SEO 69点・MEO 72点でした。

ただ、この診断を動かしている最中に、ツール自体の不具合が4つ見つかりました。
前作の最後で「作って終わりではない」とお伝えしましたが、その続きがここにもありました。

1つ目は、先ほどお伝えしたトップページの sitemap.xml 漏れです。

2つ目は、内部リンクの孤立ページを判定する処理を、生の HTML だけで行っていたことです。
サイトのフッターが JavaScript で描画されているため、生の HTML の中の footer 内にはリンクが0件しかなく、実際にブラウザで見ると22件のリンクがある状態でした。
この差のせいで、本来はリンクされている8件のページが、「孤立ページ」と誤って判定されていました。

3つ目は、指標の値が「データなし」だったときの判定基準を、そもそも用意していなかったことです。
これは実際に、表示速度の指標の1つ(INP)でデータが取得できなかったときに発生しました。

4つ目は、表示速度を測る PageSpeed Insights の API が、利用上限(クォータ)を超えてしまい、使えなくなっていたことです。
この部分は、Web 版の PageSpeed Insights をブラウザで開いて確認する手順に変更しました。

4つとも、実際に本番のデータで動かしてみて初めて見つかった不具合です。
机上で作っただけでは気づけなかったことばかりでした。

これらを直した上で、2026年8月21日にツールを更新しました。
トップページを必ず対象に加えるようにしたことで、診断が見るページの範囲そのものが広がっています。

そのため、更新前の数字と、更新後の数字は、単純に並べて比較することができません。
点数が動いたときに、それが「サイトがよくなったから」なのか「物差しが変わったから」なのか、ここでもまた切り分けが必要になる、ということです。

今日の結果

2026年8月21日に更新したツール(採点は Claude Opus 5 というAIが担当・診断範囲は固定ページ36件)を使っています。
この条件で、2026年8月23日にあらためて自社サイトを診断しました。

LLMO は84点(Aランク)でした。
内訳は、情報の明確性88点、E-E-A-T 85点、構造化データ88点、網羅性・FAQ 80点、ブランド一貫性76点、AI に引用されやすいか84点です。

SEO は72点(Aランク)でした。
内訳は、クロール80点、表示速度50点、タイトル・メタ76点、内部リンク78点、検索意図65点、モバイル対応85点です。

MEO は76点(Aランク)でした。
内訳は、GBP(Google Business Profile)の完全性72点、NAP(名称・住所・電話番号)の一貫性85点、レビュー75点、写真・投稿80点、ローカル関連性74点、サービスページ72点です。

18項目の中で、突出して低いのは、SEO の表示速度50点だけでした。
他の17項目は、65点から88点の範囲に収まっています。

3つの物差しに分けて測ったことで、自社サイトの弱点が「表示速度」という1点にかなり絞り込めた、というのが今日いちばんの収穫です。

表示速度について、もう少しだけ内訳をお伝えします。

Google が実際の訪問者のスマートフォンやパソコンから集めているデータ(CrUX)で見ると、ページの主要な部分が表示されるまでの時間が3.4秒で「要改善」でした。
表示中に文字や画像の位置がガタッとずれる度合いも0.23で「要改善」でした。

ボタンなどを操作したときの反応速度は、データの数が足りず測定そのものができていませんでした。
サーバーが最初に応答を返すまでの時間は0.7秒で「良好」でした。

この実ユーザーデータの収集期間は2026年7月25日から8月21日までで、8月22日に行ったキャッシュ設定や、8月23日に行った画像の WebP 化は、まだ反映されていません。

別に測定したラボ環境の数値では、画像の削減余地が 2,400KiB から 330KiB へ、キャッシュの削減余地が 3,070KiB から 245KiB へ、という結果も出ています。
直した分がどこまで数字に反映されるのかは、まだこれからの話です。
次回お楽しみに!!

まとめ

今回は、前回の記事に残した宿題の答え合わせから始めて、LLMO に SEO と MEO を足した診断ツールを作った話をお伝えしました。
統合してみたことで、トップページが2か月間診断から漏れていたことや、クチコミが人には見えていても AI には見えていなかったことなど、それまで気づいていなかったことがいくつも見つかりました。
そして、その診断ツール自体にも、実際に動かしてみて初めて分かる穴が4つありました。

前回の記事の最後に、「診断ツールも、ホームページの中身も、一度作って終わりではなく、少しずつ検証しながら整えていくもの」だと書きました。
今回もまさにその通りで、ツールを作って終わりではなく、動かしてみて、間違いに気づいて、直して、また動かす、という繰り返しでした。

次回は、今回の診断で指摘された項目を実際に直していきます。
何から手をつけたか、どこまで直せて、どこは直せなかったか、そして直したことで数字がどう動いたか。

まだ測定できていないので、この記事の時点では結果をお伝えできません。
数字が出たら、そのままの結果をお伝えしたいと思います。

ここまで自社サイトの話をお伝えしてきましたが、同じ診断はご希望の方のホームページにも無料でお使いいただけます。

ご自身のサイトも、無料で診断いたします

今回ご紹介した診断ツールは、実際にご希望の方のホームページにも無料で使っています。
LLMO・SEO・MEO の3つの視点から、どこが強くてどこが弱いのか、優先順位をつけてお伝えします。

ただし、皆様にご案内しているのは簡易版という位置づけです。
Google ビジネスプロフィールの管理画面をお預かりするような、踏み込んだ確認までは行いません。
どなたでも見られる公開情報の範囲で診断する、という意味での「簡易版」です。

Google ビジネスプロフィールをお持ちでない方でも診断できます。
その場合は MEO の項目を評価対象外とし、無理に点数をつけることはいたしません。

簡易版とはいえ、内容を出し惜しみすることはありません(笑)。

もしご興味がございましたら、簡易的ではありますが、下記のフォームからお申し込みいただけます。
お名前、ホームページの URL など、いくつか質問がございますが、短時間でご入力いただけます。

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